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業界分析レポート

Industry Analysis Report

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、深刻化する人手不足への対応により、半調理品や完成品の活用が進んでいる業務用食品の国内市場を調査した。その結果を「業務用食品マーケティング便覧 2018 No.2」にまとめた。

この調査では乳油製品(7品目)、デザート(6品目)、冷凍食品(30品目)、ステープル(10品目)、その他食品(8品目)の5カテゴリー61品目について市場動向を捉えるとともに、上位メーカー動向、商品開発キーワード、ユーザー業態別の使用状況の変化などを調査?分析した。

◆注目業務用食品市場

1.冷凍串揚げ


串を使った揚げ物の商品(畜肉系、水産系のカツ?フライ、ウズラの卵、野菜類など)を対象とする。2017年は、首都圏を中心とする東日本で串カツ?串揚げの認知度が上がり、量販店惣菜において需要が増加し、市場は拡大した。2018年は、外食や産業給食向けなどは厳しい状況となっているが、家庭での串カツ?串揚げ需要の増加に伴い引き続き量販店惣菜向けが好調で、市場は拡大が見込まれる。今後も、家庭での喫食機会の増加から中食の需要は高まるとみられ、市場は拡大が続くと予想される。また、串カツ?串揚げ専門店の店舗数が増加しており、さらに認知度は高まっていくとみられる。

2.プレミックスパウダー(無糖)

2018年見込
2017年比
2020年予測
2017年比
市場規模
540億円
101.3%
549億円
103.0%

調理の簡便化を可能とする天ぷら粉、からあげ粉、お好み焼き粉(たこ焼き粉、もんじゃ焼き粉、チヂミ粉も含む)を対象とする。2017年は、揚げ物メニューの調理簡便化、品質の平準化が可能なことから、人手不足となっている調理現場で需要を獲得し、市場は拡大した。2018年以降も、引き続き人手不足の深刻化が進み、省力化ニーズがさらに高まっていくとみられ、ニーズに対応した商品展開を進めることで市場は拡大していくと予想される。

3.冷凍餃子

2018年見込
2017年比
2020年予測
2017年比
市場規模
101億円
104.1%
104億円
107.2%

冷凍加工した冷凍生餃子(未加熱)、加熱済餃子(焼き目なし)、加熱済餃子(焼き目あり)、水餃子を対象とする。
2017年はラーメン店を中心としたファストフードや量販店惣菜、CVS惣菜向けが増加し、市場は拡大した。2018年は前年に続き量販店惣菜やCVS惣菜向けが好調なほか、ラーメンのサイドメニューとして餃子を採用するチェーンが増加しており、市場はさらに拡大が見込まれる。今後は、ラーメンをラインアップする外食でさらなる需要の増加が予想され、市場は続伸するとみられる。また、ラーメン店で根強い需要がある競合のチルド餃子(当該市場対象外)から需要を獲得することができれば、市場が拡大する可能性も考えられ、参入メーカーによる営業強化や商品開発の動向が注目される。

4.ソフトクリーム?シェイクミックス

2018年見込
2017年比
2020年予測
2017年比
市場規模
288億円
102.5%
297億円
105.7%

ソフトクリームやシェイク用の原料ミックスを対象とする。2017年は、夏季の天候不順や10月の台風の影響によりレジャー関連施設は伸び悩んだが、観光地におけるインバウンド需要の増加や外食でアイスクリームからの切り替えが進んだことから、市場は微増となった。2018年は一部天候不順による影響がみられるが、日世が発売した「クレミア ザ ショコラ」など原料にこだわった大人向けの高付加価値商品の伸びや前年に続くインバウンド需要の増加により、市場は拡大が見込まれる。今後も、インバウンド需要や高付加価値商品の需要は増加していくとみられ、市場は拡大が予想される。

◆調査結果の概要

2018年見込
2017年比
2020年予測
2017年比
乳油製品
3,739億円
100.0%
3,795億円
101.5%
デザート
1,174億円
99.9%
1,172億円
99.7%
冷凍食品
6,965億円
101.2%
7,064億円
102.6%
ステープル
2,114億円
101.0%
2,140億円
102.2%
その他食品
1,530億円
101.5%
1,562億円
103.6%

1.乳油製品

バターやマーガリン?ファットスプレットが2017年の搾乳量が落ち込んだ影響や2018年の猛暑による需要減少から縮小するとみられる。チーズ類(プロセスチーズ、ナチュラルチーズ、チーズフード類)は需要増加が継続し、外食や加工食品メーカーまで幅広くチーズメニューの開発に注力していることから好調である。

2.デザート

冷凍ケーキは価格訴求商品から高付加価値商品までニーズに対応した幅広い商品提案が可能になったことや人手不足を背景にカット済みの商品が需要を獲得し伸びている。ソフトクリーム?シェイクミックスは、大人をターゲットとした高付加価値商品の需要が増加し好調である。冷凍和菓子は、高齢者施設で需要の高まりによって伸びている。一方、アイスクリーム類が他のデザートメニューへの需要流出や市販用アイスクリーム類の品質向上によって外食での購入が減少していることから縮小するとみられる。

3.冷凍食品

冷凍ハンバーグがアレルゲン対応や個食タイプなど付加価値商品の多様化が進み伸びている。また、冷凍鶏のから揚げ類はファストフードやCVS惣菜での需要増加や未加熱商品が需要を取り込み伸びている。冷凍野菜は人手不足に加え生鮮野菜に比べ安定供給が可能であることが支持を集め伸びている。

4.ステープル

冷凍ラーメンが品質の向上や調理の手間を省く目的で生めんからのシフトが進み伸びている。また、冷凍そばやうどんは計量の手間を省ける小分けサイズの商品が需要を獲得している。プレミックスパウダーは、一時のドーナツブームが収束した影響がみられるが加糖、無糖とともに人手不足対応のため小麦粉からの切り替えがあるほか冷凍食品メーカー向けも好調で伸びている。

5.その他食品

サラダ類や豆加工品が外食、中食のサラダメニュー向けで需要が増加しており伸びている。惣菜フィリングは製パン向けで好調である。

◆調査対象

分野
品目
乳油製品 バター、マーガリン?ファットスプレット、プロセスチーズ、ナチュラルチーズ、チーズフード類、生クリーム類、冷凍ホイップ済みクリーム
デザート アイスクリーム類、ソフトクリーム?シェイクミックス、冷凍ケーキ、冷凍プリン、冷凍ゼリー、冷凍和菓子
冷凍食品 冷凍ハンバーグ、冷凍肉だんご?ミートボール、冷凍鶏のから揚げ類、冷凍やきとり、ソーセージ類、冷凍チキンカツ、冷凍ササミカツ、冷凍トンカツ、冷凍メンチカツ、冷凍ハムカツ類、冷凍串揚げ、冷凍水産カツ、冷凍水産唐揚げ、冷凍切り身魚(骨なし、骨ごと)、冷凍焼き魚、冷凍煮魚、冷凍エビフライ、冷凍イカフライ、冷凍カキフライ、冷凍白身魚?その他水産フライ、冷凍餃子、冷凍焼売、冷凍春巻、冷凍グラタン類、冷凍ポテトコロッケ、冷凍クリームコロッケ、冷凍天ぷら、冷凍野菜、冷凍たこ焼き、冷凍お好み焼
ステープル 冷凍うどん、冷凍そば、冷凍ラーメン、冷凍焼きそば類、冷凍パスタ、乾燥パスタ、冷凍米飯、プレミックスパウダー(加糖)、プレミックスパウダー(無糖)、から揚げ粉
その他食品 サラダ類、惣菜フィリング、ジャム類、ツナ加工品、卵焼き類、どんぶりの具、豆加工品、山芋加工品

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。


2018/12/04